賀茂鶴酒造 旧児玉希望邸画室移転

広島県東広島市 2005年

木造平屋建、瓦葺
昭和前期に故・児玉希望画伯が東京都に建てた邸宅の一部を2005年に現在の地に移築した。北端に座敷15畳、その次の間に12畳を配し、3畳の畳床を設けるなど、複雑な構成の書院をもつ。庭に面する北面及び西面には濡縁を配し、三連の円窓を設けるなど、近代的な要素の強い数寄屋である。耐候性に考慮し外壁をリシン掻き落し仕上げとし、内壁は侘びた風情を尊重して中塗切り返し仕上げとした。2017年、登録有形文化財に指定された。

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